GSA秦野キャプテン大津さんよりDream Camp 2019レポートが届きました。
皆様より寄贈して頂きましたテニスラケットなどを現地に届けてくれました。

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2019年8月、今年もケニアの首都ナイロビを訪れました。2004年に初めて
訪れてからというもの、もはや第二の故郷と言っても過言ではないほど、
現地のスタッフ・子どもたちと多くの日々を過ごしてきました。

今回は学校法人東海大学松前重義記念基金国際活動助成の支援により、
継続して実施してきたナイロビ・キベラ地区の子ども達に向けたスポーツ・
教育活動についてさらに充実した支援を行うことができました。
現地での主な業務は、GSAと国連環境計画、そして地元のスポーツNGOである
Sadili Oval Sports Clubが主催するスポーツキャンプに指導者として
参加することです。主にテニス指導と、公衆衛生に関するレクチャー、
さらに日本式運動会イベントの運営を担当しています。
キャンプでは集中的なトレーニングによるスポーツのスキルアップを
図るだけではなく、リーダーシップ研修やリサイクル、植樹、
クリーンアップなどの教育プログラムも行われ、将来彼らが大人に
なった時に地域のリーダーとして活躍できることを目指した内容に
なっています。同プログラムは、過去十数年に渡って成功を収めるとともに、
競技の水準を高め、若いアスリートを触発する上で著しく貢献してきました。
会場となるSadiliが、子ども達へのスポーツトレーニング、環境問題をはじめ
教育活動を長期のプログラムとして取り入れたことは、今日、東・中央アフリカ
で最もうまくいっているスポーツイニシアティブの例として紹介され、
また成功しているキャンプであるとケニア政府からも高い評価を受けています。

私が活動しているキベラという地域はアフリカでも最大のスラムエリアと言われています。
スラムの中では、電気や水道などのインフラはあまり整っておらず、また公衆衛生に
関しては劣悪な環境であると言えます。日本に住んでいる我々にはやはり想像を
絶する地域と言えるでしょう。確かに日本に比べれば「物質的な豊かさ」は
高いものではありませんが、「ココロの豊かさ」は決して引けをとるものでもないし、
むしろ私たちが見習うべきことは多々あるのだと、現地で子ども達や関係者と
接するたびに学ばされます。

また、子どもたちが毎年楽しみにしてくれているのが「UNDOKAI(運動会)」の開催です。
「UNDOKAI」は、各競技を通して助け合うことの大切さや保護者も参加し
コミュニティと一体となって開催する重要性を現地指導者と参加している
子ども達に準備段階から伝えながら実施しました。現地の伝統や文化と
日本の運動会の特徴が融合し、子どもも大人も笑顔が溢れるイベントになりました。

今回は、助成金の支援によって多くのスポーツグッズを寄贈することができました。
中でも、ジュニア用のテニスラケットを数多く充当することができました。
これまで大人用のラケットを使用していたので大変重宝されています。
また、運動会用の用具についても皆初めて目にするものばかりでイベントは
例年にない盛り上がりを見せました。なかでも玉入れ、大玉転がしが大人気種目です。

毎年スポーツ・教育支援のキャンプに参加し、コーチや子ども達と触れ合い感じ得ることは、
やはりスポーツの重要性です。スポーツとは身体的に有効なだけではありません。
スポーツは限られた人のものではないように、貧しい場所であれ、また設備が整った
スポーツ施設だけではなく裏道や野原でも行われており、貧しくてもプレイする喜びや
希望、幸せをもたらすというような精神的エネルギーをも与えくれる物だと実感しています。
モノの援助は確かに必要ではあるのかもしれませんが、自らのイニシアティブで生活を
変えていこうとする思いを喚起する教育プログラムが定期的に行なわれることが急務
のような気がします。故に、こうしたGSAが推進する教育プロジェクトが重要な
プログラムであるということを肌で感じています。